1. ライナーウェブ
  2. ニュース&記事
  3. シネマの時間
  4. マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

天使の歌唱 ふたたび

マンマ・ミーア!
ヒア・ウィー・ゴー

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
©Universal Pictures

あれから10年も経ったの?という驚き。前作の記憶が鮮やかに残っていて、とても10年も経ったとは思えない。ピアース・ブロスナンが老人の役をやっているという衝撃があったのに、それからさらに10年も経過したとは。

本作は前作の10年後の世界を描きながら、ドナと三人の男たちの若いころの物語も並行して描く。そのため前作の主要な登場人物たちの若いころが描かれるわけだが、そのキャスティングが見事だ。もちろん別人が演じているのだけれど、この人が年を取ってこうなりました、ということにあまり違和感がない。特にターニャとロージーは本人の若いころがそのまま登場したかのような印象を受ける。

前作同様、ドナとソフィの母娘の物語だが、ドナのキャラクタが強すぎてソフィはかすみ気味だ。しかしソフィを演じているアマンダ・セイフライドの澄んだ声は圧倒的な魅力を持っていて、ひとたび歌い出すと存在感溢れる強力な俳優たちを抑えてシーンを支配する。前作でも吹き替えなしで本人が歌っていることが話題になったが、彼女の歌は歌手としても通用するぐらい魅力的だ。

エンディングはキャスト総出のカーテンコールのようなショーになっていて必見だ。(映画ライター・ケン坊)

ケン坊がさらに語る!WEB限定おまけコラム

この記事には映画のネタバレが少々含まれているので、まだ映画を見ていない人はその点をご承知おきの上で読んでください。

もっと読む

本作は前作の10年後、ドナ亡き後その遺志を継いでホテルをオープンするソフィと、前作よりも前の、若き日のドナを並行して描くというスタイルになっている。若きドナの時間軸では、前作の主要なキャラクタたちが皆若い姿で登場する。もちろん別の俳優が演じているのだが、なかなかうまい配役だ。男性陣は年を取って大きく変わってしまったという解釈で許容できる程度に似ているだけだが、女性の方の、特にターニャとロージーのコンビは本人なんじゃないかと思うほどそっくりだ。ドナはすでに死んでいるので現在の登場シーンは少なく、若き日の状態で登場する方が多い。これはメリル・ストリープがあまり見られないことを意味していて少し寂しいものの、周囲の人々を描くことでドナの存在感は却って浮彫になっている。

ソフィの澄み渡る歌は健在で、ひとたび歌い始めるとまばゆいばかりの光を放つ。ただ、やはりソフィはドナと比べるとごく普通の感覚の持ち主で、ドナほど強烈な人物ではない。終盤のパーティシーンではソフィのおばあさん、つまりドナのお母さんという人が登場する。この人物をシェールが演じていて、登場した瞬間から抑えようのない存在感をスクリーンいっぱいに発揮する。彼女が歌うシーンはド迫力でまさに圧巻。このおばあさんの娘がドナで、その娘がソフィだということを考えると、やはりソフィはごくまともな感覚だ。そうなってくるとソフィのお父さんは…。お父さん候補が三人いて本当のお父さんは誰かわからない、というのが前作から続くこの物語の核だが、ソフィの性格を見ているとなんとなく想像できるような気もする。

ラストではソフィに男の子が誕生する。これが娘だったり、そのお父さん候補が何人もいたりするとさらに続く物語になったような気もするが、ソフィの夫はちゃんと帰ってくるし、一人しかいない。ドナの奔放な物語はここでゆっくりと幕を下ろしたと言えそうだ。

関連スポット

関連キーワード

シネマの時間 バックナンバー

トイ・ストーリー4
誰もいなくなった部屋でおもちゃたちは何をしているのだろう。そんな世界を描いたトイ・ストーリーの4作目。ウッディ。バズ。ジェシー。おなじみの面々。4作目と聞いて、... (7月19日)
ザ・ファブル
ものすごい能力を持った殺し屋のお話。漫画みたいな話だと思ったら漫画原作のようだ。和製ジョン・ウィックといった感じだけれど、こちらはかなりコメディ要素を取り入れて... (6月28日)
メン・イン・ブラック:インターナショナル
やってきました「MIB」ことメン・イン・ブラック。今回はインターナショナルということで文字通り世界を飛び回る。新たな支部を舞台に新たな顔ぶれで展開される新しいM... (6月21日)
空母いぶき
兵器には魅力がある。明快な目的のために一切の無駄を排したデザイン。それは日本刀が美しいように、美しい。それを主軸に据える映画は、ともすると「兵器を出したいだけ」... (5月31日)
オーヴァーロード
映画に刺激、求めますよね。非日常、迫力、爽快感、緊張感、恐怖。でも最近のエンターテーメント映画、刺激が大きすぎて逆に冷めちゃうなんてこと、ありませんか?宇宙から... (5月17日)
PRインターネット広告掲載はこちら »

ニュース / キーワード

ようこそ、ゲストさん

メールアドレス
パスワード

※パスワードを忘れた方はこちら

はじめての方はこちら

アカウント作成

ライナー最新号

ピックアップ

ページの最上段に戻る